よつはレディースクリニック志木

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卵巣のう腫(卵巣腫大、卵巣腫瘍)

卵巣のう腫(卵巣腫大、卵巣腫瘍)

卵巣は、健常な成人女性においても、月経周期の中で、様々な大きさや形状に変化します。 このため、健診などで卵巣が腫れていると指摘されて来院される方もいらっしゃいますが、全ての方が、卵巣腫瘍であるとは限りません。問題ない方でも、一時的に卵巣が腫大することがあります。 また、卵巣腫瘍の場合、当初は自覚症状がほとんどなく、気付いた時には、かなり病状が進行していることがあります。

卵巣腫瘍は、超音波検査やMRIなどの画像診断や、腫瘍マーカーなどの血液検査で、腫瘍のおおよそのタイプや大きさを診断していきます。 子宮ガン健診などとの大きな違いは、直接、卵巣の細胞や組織を調べることができないことです。このため、病態をより正確に判定するためには、経過を追って超音波検査などの画像診断、腫瘍マーカーなどの血液検査を行うことが重要となります。 普段から1年に1回は、婦人科で子宮ガン健診と共に、超音波検査で卵巣のチェックを受けることをお勧めします。

また、卵巣のう腫(卵巣腫大)を指摘された場合、定期的に婦人科受診をして、経過観察をしていくことが重要です。手術が必要であると思われる方には、高次医療機関をご紹介させていただきます。

女性

卵巣のう腫のタイプ

漿液性卵巣のう腫

比較的サラサラした内容液が、のう腫内に含まれていることが多く、良性腫瘍の場合、のう腫の袋が一つであることが、比較的多いです。

粘液性卵巣のう腫

比較的粘液性の高い、ドロドロした内容液がのう腫内に見られるタイプで、のう腫の袋が、複数の房状に分かれていることがあります。

類皮のう腫

奇形腫の1種で、のう腫内に脂肪組織や歯、軟骨などが見られ、左右両方の卵巣に見られることもあります。良性であることが多く、のう腫の大きさが、ある程度の大きさ以上になると、手術適応になることが多いです。

チョコレートのう腫

子宮内膜症に伴ってできる卵巣のう腫です。以前は、一定以上の大きさになると手術適応でしたが、近年は年齢や適応に応じて、薬物療法が選択されることもあります。
不妊症の原因になったり、40歳前後以降に、稀に悪性化することもあるので、患者様各々で、治療方法が様々に変わります。是非、婦人科を受診していただき、ご相談ください。